研究課題
基盤研究(C)
セレン化合物は、全て共通の代謝中間体であるセレニド(H2Se)を経てセレンタンパク質に取り込まれると考えられている。セレニドやそのチオール結合体は、セレン代謝の中心に位置する極めて重要な鍵中間体であると考えられ、現在までにそれらを検出するための様々な方法が開発されてきた。しかしながらその物理的・化学的不安性が問題となり、信頼できる定量的な分析法は未だ確立されていない。本研究では、生体内でセレニドとの平衡状態として存在する不安定なチオール結合体を活性セレン種と称し、セレニドやRSeSの挙動を明らかにするための新規分析法の開発を行い、それを応用することでセレン代謝の制御機構の解明に挑む。