研究課題
基盤研究(C)
本研究では、アミロイド前駆タンパク質が生体内分子夾雑環境において自己凝縮・線維化し、組織沈着や細胞間伝播・臓器障害を引き起こす体内環境因子として、細胞膜脂質や表面糖鎖、シャペロンタンパク質などの様々な生体分子との相互作用に着目する。全身性アミロイドーシス血清アミロイドAやアミロイド共存アポA-IV、パーキンソン病αシヌクレインなどを対象とし、生体膜脂質や硫酸化糖鎖、アポEなどのアポリポタンパク質との相互作用を通じたアミロイド凝集・線維化過程の制御機構を明らかにすることで、アミロイドーシスや神経変性疾患などの病態におけるアミロイド共存分子ネットワークの生理学的並びに病理学的意義の解明を目指す。