研究課題
基盤研究(C)
ヒトは外傷を負うと傷跡が残る。しかし、傷跡を残さずに治癒する再生能の高い動物も存在する。申請者は、再生能が高い環形動物ヤマトヒメミミズを用いて、soxC 発現細胞が器官の切断端に集積することで「再生芽」が形成されるということを発見した(Nat. Commun. (2024))。本研究では、再生芽(未分化細胞の塊)を形成するsoxC 発現細胞がどのような細胞集団から構成されるのかを明らかとし、高い器官再生能を支える細胞・分子基盤を理解する。将来的には、再生芽を形成しないヒトでも、細胞を損傷部位に遊走・集積することで傷跡の残らない治癒(再生)につながることが期待される。