研究課題
基盤研究(C)
個体免疫において自己を非自己(異物)と誤認識すると、自己免疫疾患が発症する。自己免疫疾患は多くが指定難病であり、治療法の開発が求められている中で、個体の栄養制限が自己免疫疾患を改善することが明らかになりつつある。一方、我々は、分泌因子Fgf21が胸腺における自己と非自己の区別に必須な役割を担うことを明らかにしてきた。このFgf21は、絶食を含む栄養制限下で肝臓で発現誘導され、血中濃度が上昇する。以上の知見をもとに、本研究では、Fgf21が栄養制限下で肝臓において誘導され、内分泌因子として胸腺における自己と非自己の認識を調節しているものと仮定し、その検証を試みる。