研究課題
基盤研究(C)
代謝異常関連脂肪肝(MASLD)は、肝組織への脂質蓄積を基盤とする代謝性疾患を伴う肝障害であり、炎症と線維化を呈する代謝異常関連肝炎(MASH)を経て肝硬変・肝がんにまで重篤化しうる。本疾患の病態にはミトコンドリアの機能障害が関わるとされるが、詳細は不明である。ミトコンドリア因子MAIP1は、MASH/MASLD患者肝臓で発現が低下し、その発現低下は培養肝細胞に脂質蓄積を引き起こす。本研究では、ノックアウトマウスを用いてMAIP1発現低下の病態への関与を明らかとし、その分子機序を解明する。また、MASH/MASLDモデルでのMAIP1の過剰発現が病態改善に結びつくか評価する。