研究課題
基盤研究(C)
特発性肺線維症(IPF)は、生存中央値が3年、5年生存率が20-40%と極めて予後不良な肺疾患である。IPFの予後に影響する因子の一つとしてサルコペニアやフレイルなどの骨格筋減少疾患があるが、その詳細な機序は解明されていない。申請者はこれまでに、肺線維症モデルマウスにおいて、骨格筋量の低下が肺線維化を増悪させることを明らかにした。本研究は、「肺の線維化制御に関与するマイオカインを明らかにし、その制御機構を解明すること」である。これを実証するために、申請者が同定したマイオカインやそれらの遺伝子欠損マウスを用いた解析を行ない、マイオカインを介した肺線維症の新たな治療法の確立につなげていく。