研究課題
基盤研究(C)
毒キノコが産生する猛毒な自然毒アマトキシンの生合成経路が不明である。本研究では、全ゲノム・タンパク質情報に基づいた解析を実施することで、キノコのアマトキシン産生メカニズムを明らかにする。毒キノコの全ゲノムアセンブリから遺伝子アノテーションまで実施する。遺伝子クラスター解析、共進化解析、オルソログ解析をそれぞれ実施し、毒キノコに特有なタンパク質ペアを抽出し、AlphaFoldによる複合体予測を行うことで酵素-リガンドの関係を明らかにする。生合成経路を予測することで、テングタケ属キノコの食と毒の境界を遺伝子レベルで明らかにし、食品衛生上のリスク管理に貢献すると考える。