研究課題
基盤研究(C)
低分子量G蛋白質Arf6は、腫瘍血管新生と癌細胞浸潤・転移において中心的な役割を担っている。それ故、Arf6を阻害する薬剤は、腫瘍の増大と転移を抑制する効果的な抗癌剤となると期待される。申請者らは、本研究に先立ちin vitroでArf6に結合し活性化を阻害する候補ペプチドを複数同定している。本研究では、1)本創薬リードペプチドのArf6阻害活性・特異性をin vitroで評価し、2)血管新生、癌細胞浸潤の阻害効果を細胞、マウスを用いた個体レベルで検証する。3)さらに、ペプチドとArf6の結合様式モデルを構築し、ペプチドを最適化する。以上により、Arf6を標的とした新規の抗癌剤開発を目指す。