研究課題
基盤研究(C)
双極性障害は活動的になる躁状態と無気力になるうつ状態を繰り返す精神疾患であり、第一選択薬としてリチウムが用いられる。リチウムは優れた気分安定作用を有し、唯一の自殺リスク低減薬としても知られるが、その作用機序は未だ不明な点が多い。本研究では、GWAS・リン酸化プロテオーム・発現プロテオーム・トランスクリプトーム・メタボロームを統合するトランスオミクス解析とthermal proteome profiling(TPP)解析を組み合わせて、神経細胞におけるリチウムの標的分子と作用機序の全容を解明する。