研究課題
基盤研究(C)
植物独自の特化代謝産物を、他の生物で生産する試みは多くあるが、生産性向上に課題がある。一方、植物では細胞内での高蓄積を可能にするシステムがある。研究代表者らのこれまでの成果から、グリチルリチン酸の特異的なトランスポーター分子を単離し、生合成システムと組み合わせることで、植物細胞を模倣した生産系を創出すれば、効率の高いセルファクトリーのモデルが構築できると考えられた。本研究では、植物のグリチルリチン酸トランスポーターの同定と異種生物生産への応用を目的とする。本研究の進展により、特異性の高い化合物輸送による化合物生産システムの効率化と、他の植物の未解明トランスポーター探索への波及効果が期待できる。