研究課題
基盤研究(C)
現在のがん化学療法において、がん細胞の抗がん剤耐性の獲得が治療を困難にしている。まだ臨床で使用可能な抗がん剤耐性を克服するための薬剤はなく、その開発が求められている。本研究は、抗がん剤耐性の原因の1つとして考えられている薬物排泄トランスポーターであるP糖タンパク質阻害により、がん細胞の抗がん剤耐性を減弱させる効果を持つ漢方製剤を見つけ出すことを目的とする。本研究では漢方製剤について、P糖タンパク質阻害の活性寄与成分の同定や作用機序の解明を行い、抗がん剤耐性克服剤としての有用性を評価していく。優れた漢方製剤については、個人情報やプライバシーに十分配慮し、臨床的視点から臨床応用の可能性を検証する。