研究課題
基盤研究(C)
ミトコンドリアはエネルギー産生を司る細胞内小器官で、神経変性疾患等の病因に深く関与する。ビタミンK2(MK-4)は骨粗鬆症治療に用いられる天然由来の安全な化合物で、還元されて活性体MKHとなり、ビタミンK依存性タンパク質を生合成することで、生理活性を示す。最近我々は、独自に合成したMKHプロドラッグによるMKH供給が、呼吸鎖複合体Ⅰ阻害剤ロテノン誘導性のミトコンドリア機能障害を救済する結果を得ている。本研究では、ロテノン誘導性のミトコンドリア機能障害とMKHの救済効果について、近年明らかにされたフェロトーシスとの関係を明らかにし、MKHのミトコンドリア機能における役割の一端を明らかにする。