研究課題
基盤研究(C)
申請者は、トマトの完熟果実に多く含まれる成分として、リコピンの約4倍の含量を持つトマトサポニンEsAが、マウス腸炎関連大腸がんの発がんを抑制することを見出した。しかし、その抑制メカニズムは未解明である。本研究では、「単離したトマトサポニンEsAとアグリコンの抗腫瘍効果のメカニズム解明」を目的とし、①異なる発がん経路をもつ大腸がんモデルでの腫瘍抑制効果の検証、②免疫担当細胞の分化誘導メカニズムの解明、③腫瘍組織への免疫細胞浸潤の検証を行う。食物由来で作用機序が明らかな物質は副作用が少なく、新たながん予防法や画期的な抗腫瘍薬としての活用が期待される。