研究課題
基盤研究(C)
自発的カルシウム振動 (SCO)は、疼痛やてんかん、パ ーキンソン病などの難治性神経疾患と密接に関連する生命現象として近年注目されている。 ごく最近中国原産のAlangium chinenseから単離された新規カジナン型セスキ テルペノイド天然物アラネンセ A,B は、中枢神経系におけるSCOを低濃度で抑制する ことから、てんかんや疼痛をはじめとする難治性神経疾患治療薬のリード化合物として期待されている。本研究では、合成化学的手法に基づくアラネンセ類ならびに関連誘導体を基盤とするSCO制御物質ライブラリーの構築を行うとともに、神経疾患治療法の開発を指向したSCO抑制機構の詳細な解明を目指す。