有機アニオン薬物の消化管上皮細胞への取り込み輸送体は何か―OATP4A1の可能性―

• 研究課題/領域番号: 25K10052
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分47060:医療薬学関連
• 研究機関: 東北医科薬科大学
• 研究代表者: 森本 かおり 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (90401009)
• 研究分担者: 富田 幹雄 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (60207610) ; 中村 保宏 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80396499) ; 石井 敬 東北医科薬科大学, 薬学部, 講師 (00735714)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2029-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2028年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: OATP / トランスポーター / 小腸 / 局在 / 消化管吸収

研究開始時の研究の概要

薬物の消化管吸収過程における輸送担体(TP)に関連した薬物相互作用は臨床上の重大な問題の１つであり、関与TPの同定・解析が必要不可欠である。OATP superfamilyに属するOATP2B1は、小腸上皮細胞刷子縁膜上に存在する有機アニオン薬物(OA)の主要な取り込みTPであると考えられてきたが、最近、側底膜に存在しOA排出機能を担うことが示され、取り込みTPの実体が不明となった。本課題では、空腸における蛋白発現量がOATP2B1と同等で、血液胎盤関門ではOATP2B1とは反対側の刷子縁膜に発現するOATP4A1が、OAの消化管皮細胞内への取り込み輸送体の実体であると仮説を立て検証を行う。