研究課題
基盤研究(C)
動脈硬化症の患者数は極めて多いにも関わらず根本治療法がないため、新規標的薬の開発が急務である。近年提唱された鉄依存性の細胞死 (フェロトーシス)は過酸化脂質が過剰に蓄積することで誘起されるが、動脈硬化症に関する研究は少ない。一方、当研究室で創製した独自の活性型ビタミンK (VK)誘導体は、動脈硬化症モデルマウスの動脈硬化巣形成を抑制することやマクロファージにおいてフェロトーシス抑制因子の発現を増加させる独自の予備的知見を得た。本研究では、活性型VK2誘導体によるフェロトーシスを介した動脈硬化巣の形成に対する効果を検証し、フェロトーシスを新規標的とした動脈硬化症薬の開発への連結を目指す。