研究課題
基盤研究(C)
バルガンシクロビル(VGCV)は,経口投与後速やかに活性体であるガンシクロビルへと代謝され,腎排泄により消失する.VGCV の薬効および副作用と薬物血中濃度との関連が報告されており,成人では腎機能別の用量が,新生児では体重あたりの用量が設定されているが,いずれも有効性・安全性の観点から十分とは言えない.本研究では,成人患者を対象に前向き臨床試験により薬物血中濃度モニタリングの有用性を検討するとともに,新生児においては血中濃度データのモデル解析によって臓器成熟度の影響を加味した投与設計法を検討する.さらに,VGCV の生理学的薬物動態(PBPK) モデルを構築し,モデルの精緻化を目指す.