研究課題
基盤研究(C)
頬粘膜および舌下を介する薬物送達は、酵素活性が低く、水に対する透過性が高く、初回通過効果を回避できることから、経口・非経口投与の限界を克服する親水性薬物の代替投与経路となり得る。エレクトロスピニング法 (ES法) によるナノファイバーは、柔軟性、多孔性、大きな表面積といった特性を有し、幅広い製剤への活用が期待されている。そこで本研究では、ES法によるナノファイバー化技術を活用し、親水性薬物を効率よく全身に送達するための、迅速な薬物放出と吸収部位での剤形の保持を両立する経粘膜投与製剤を開発する。