研究課題
基盤研究(C)
申請者はこれまでに、50種以上のフェンタニル誘導体のスクリーニングを通じ、オピオイド受容体拮抗作用を有する新規フェンタニル誘導体A (鏡像異性体:S体は拮抗薬、R体は作用薬)を発見した。本研究では、 新規フェンタニル誘導体である化合物Sのオピオイド受容体拮抗作用に着目し、細胞実験により、オピオイド受容体拮抗作用の選択性を明らかにする。また、動物の行動薬理学的解析により、モルヒネによる副作用(便秘、鎮痛耐性)軽減および呼吸抑制に対する抑制効果を検討する。さらに、既存のオピオイド受容体拮抗薬のナロキソンとの比較検討を行い、優位性を探索し新規オピオイド受容体拮抗薬の創薬を目指す。