研究課題
基盤研究(C)
内分泌器官に分布する有窓型毛細血管には、その壁を内外に貫く無数の「窓」が開口する。内分泌細胞から放出されたホルモンは窓を通過して血管内へ移動することから、内分泌系による生体調節には窓を持つ有窓型毛細血管の存在が不可欠であるが、その一方で毛細血管の有窓型化をコントロールする分子機序はいまだ不明である。申請者によるこれまでの研究から、内分泌器官の下垂体に分布する有窓型毛細血管には血管系との関係が明らかになっていない複数の転写因子が高発現していることが分かっている。そこで本課題では、これら転写因子群の有窓型化における役割とその調節機序を明らかにする。