研究課題
基盤研究(C)
水晶体嚢は眼内レンズ(IOL)を支持する基底膜構造であり、術後長期経過後にIOLが脱臼する症例が報告されている。本研究では、加齢や疾患により水晶体嚢が分層化・剥離し、IOL支持機能が破綻する可能性に着目し、反射電子型走査電子顕微鏡や免疫染色を用いて水晶体嚢の構造変化とその病理学的機序を明らかにする。水晶体嚢を基底膜モデルとして用い、脱臼の新たなメカニズムを解明し、眼科手術後の合併症予防に資する新知見を提供する。