研究課題
基盤研究(C)
温暖化が進む地球上で人類が生存するためには、生体が暑熱環境に順化して暑熱耐性が向上するメカニズムを解明し、それに基づく技術革新が必須である。しかし、長期の暑熱曝露によって体温調節の仕組みがどのように変容し、暑熱耐性の向上につながるのかは不明である。そこで、生体の長期的な暑熱暴露によって視索前野EP3ニューロンの体温調節機能が変容し、それが暑熱耐性の向上につながるという仮説を立て、申請者独自の遺伝子組み換えラットや研究ツールを活用して、EP3ニューロンの温度感受性の電気生理学的記録、in vivo神経活動操作実験、温度感受分子の探索などを行い、暑熱順化の細胞・分子メカニズムを解明する。