研究課題
基盤研究(C)
動物は体深部温を一定に保つため,体内・体外環境の変化に応じて多様な行動をとるが,そのひとつに,寒冷環境下で互いに身を寄せ合う行動(ハドリング)がある.この行動は「社会性体温調節」とも呼ばれ,集団全体が環境変化から生き延びるために獲得された本能的な社会行動であるが,その詳細な脳内機構は明らかにされていない.本研究では,光・化学遺伝学的手法や免疫組織化学的手法,インビボGRABイメージング,単シナプス逆行性神経トレーシング技術を用いて,寒冷ハドリング行動の発現に関わるオキシトシン神経路とその動作原理を明らかにすることを目指す.