研究課題
基盤研究(C)
小腸や胎盤では、細胞内Ca2+恒常性を維持しつつ一方向性Ca2+輸送を行う必要がある。研究代表者らは胎盤Ca2+輸送障害を伴う疾患(TNHP)において上皮Ca2+チャネルTRPV6の細胞外領域の変異を同定した。本研究ではTRPV6タンパク質の品質管理に着目して生化学・分子生物学的な解析を行い、TNHPおよび慢性膵炎の分子機序を明らかにする。その際、Ectodomain sheddingおよびエクソソーム放出に着目し、ヒト合胞体栄養膜細胞における膜電流の観察によって生理的意義を検証する。さらにTRPV6新規調節系と癌悪性化(浸潤・転移能)との関係を明らかにする。