研究課題
基盤研究(C)
細胞上の異なる種類のイオンチャネルが、ナノメートル単位の微小領域内で集合体を形成し、その中で連関して機能を発揮する例が種々知られています。興奮性細胞には複数種の塩素チャネルが発現していますが、それらと他種チャネルとの連関機構は不明です。本研究は大脳皮質錐体神経細胞を例として、その連関機構をナノメートル・サブミリ秒の空間・時間分解能で世界に先駆けて明らかにすることが目的です。臨床現場では細胞の興奮性制御目的で種々の薬剤が用いられていますが、塩素チャネルを標的としたものはごく限られることから、本研究は新たな治療の標的や解釈を提示することが期待されます。