研究課題
基盤研究(C)
本研究では、これまで未解明であった細胞の基質電荷応答の基本原理を解明し、それが幹細胞性の制御、ひいては多様な生命現象の制御に果たす役割を理解することを目指す。既に基質電荷が癌幹細胞と多能性幹細胞の両方において、幹細胞性を制御することを見出している。これらの先行研究をもとに、本研究では基質電荷が幹細胞性を制御する分子機構を解明する。さらに、基質電荷による癌幹細胞制御の病理的意義の解明や多能性幹細胞の新たな分化誘導法の開発など、応用的課題にも取り組む。それにより、基質電荷応答機構の理解に基づく新たな癌治療法の創出や幹細胞制御技術の開発に貢献することを目指す。