"FLCN-Prox1シグナリング"によるリンパ管弁の恒常性維持とその破綻

• 研究課題/領域番号: 25K10224
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分49010:病態医化学関連
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 田井 育江 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90749508)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2026年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: リンパ管 / Prox1 / Folliculin / FLCN / リンパ弁

研究開始時の研究の概要

リンパ管弁とリンパ静脈弁は、リンパ液循環と組織恒常性維持に不可欠であり、機能不全は浮腫や脳脊髄液排出障害に関与する。申請者は、FLCN-TFE3-Prox1シグナリングが脈管の独立性を維持する機構であることを発見した。本研究では、FLCNによるProx1発現調節を解明し、弁機能維持のメカニズムを探る。さらに、リンパ管弁の加齢変化をXeniumによる空間的遺伝子発現解析で評価し、加齢や病態に伴う異常を明らかにする。特に、脳リンパ管弁の異常が脳脊髄液の排出に及ぼす影響を解析し、神経変性疾患との関連を検討する。得られた知見は、リンパ管恒常性維持の理解を深め、新たな治療戦略の基盤となることが期待される。