研究課題
基盤研究(C)
私どもは最近、NRBP1を基質認識タンパク質としてもつユビキチンリガーゼが生理的なアルツハイマー病(AD)防御因子であるBRI2とBRI3を選択的にユビキチン化してリソソームによる分解へと導くことを発見した。NRBP1とBRI2/BRI3間の相互作用の阻害は、両BRI因子がもつ多彩なAD防御作用を一括して賦活化すると期待される。そこで本研究では、(1)NRBP1のAD創薬標的としての妥当性の個体レベルでの検証、(2)NRBP1とBRI因子間の相互作用を特異的に阻害する化合物の探索とADモデルマウスを用いたヒット化合物の有効性の検証、等の課題に取り組み、新規AD治療薬の創製を目指す。