研究課題
基盤研究(C)
骨髄線維症では造血幹細胞の異常により骨髄間質で線維芽細胞や膠原線維が異常増加し、骨髄の線維化が進行、骨髄微小環境が破綻し正常造血が障害される。しかし、異常な造血幹細胞がどのように骨髄微小環境に影響を与え、線維化を促進するのかという詳細な機序は明らかになっていない。骨髄線維症の病態解明には、造血幹細胞の異常のみならず骨髄微小環境との相互作用も含めた包括的な理解が不可欠である。本研究では、骨髄オルガノイドを用いて骨髄線維症の骨髄微小環境を再現し、異常な骨髄血球細胞と骨髄間質細胞の相互作用を解析し、骨髄線維症の発症機序の解明と治療薬探索を目指す。