研究課題
基盤研究(C)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動ニューロンが変性脱落する進行性の神経変性疾患である。加齢が最大のリスク要因であり、加齢に伴う酸化損傷はDNAやタンパク質に先んじてRNAプールに蓄積。特に酸化還元電位の低いグアニンで形成されるG4-RNAは酸化に対して脆弱で、構造破綻に伴う結合タンパク質との相互作用低下はmRNA軸索輸送障害の一因と推測される。本研究は加齢に伴うG4-RNAの酸化を端緒に、ALSの発症リスクを惹起する分子機構解明を目的とし、 “RNA酸化”を新たな研究・診断・創薬の有望なターゲットとして浮揚させ、国際的にも高寿命化が加速する未来に貢献する。