研究課題
基盤研究(C)
一次繊毛は細胞表面に一本だけ存在し、細胞のアンテナとして機能している。これまで多くの腫瘍で一次繊毛の消失が観察されてきた一方で、研究代表者は最近の研究において、一次繊毛が高頻度で発現している一次繊毛陽性腫瘍を複数同定し、これらを含む新しい腫瘍群として「一次繊毛陽性腫瘍群」を提唱している。本研究では、急務とされる一次繊毛陽性腫瘍群の病理学的な高次病態解明(構成腫瘍のカタログ化、病理学的特徴の解明、超解像イメージング像の描出、腫瘍免疫微小環境の解明)を目的とする。この新しい疾病概念の確立とそれに基づく研究を世界に先駆けて展開することで、医療のさらなる発展に貢献することが期待される。