研究課題
基盤研究(C)
紫外線は自己免疫疾患に複雑な影響を及ぼす。紫外線照射は、SLEにおける蝶形紅斑などの皮膚症状のトリガーとして知られ、全身性炎症を引き起こす。一方で、紫外線はビタミンDの産生を促し、免疫恒常性の維持を助けることが報告されており、緯度の高い北欧において多発性硬化症などの自己免疫疾患の有病率が高い一因はこの保護効果が乏しいためではないかとの仮説がある。しかし、それぞれの自己免疫疾患において紫外線照射が疾患増悪、軽減のどちらに寄与するのかの全貌は明らかになっていないことから病態改善に働くのか否か、またそのメカニズムは何かを明らかにする。