研究課題
基盤研究(C)
ヒト赤血球に寄生するマラリア原虫(赤内期)は主に解糖系によってATPを合成する。申請者はマラリア原虫の解糖系酵素が酵素集合体を形成することを報告したが、その機能や形成機構についてはほとんど分かっていない。本研究では様々な蛍光プローブを用いて酵素集合体形成時の代謝物の細胞内分布を調べ、さらに近位依存性ビオチン化酵素を用いて酵素集合体に含まれる分子の同定を行う。本研究で得られる知見はマラリア原虫のエネルギー代謝の制御機構の理解につながるだけでなく、新しい作用機序の抗マラリア薬開発研究への応用も期待できる。