研究課題
基盤研究(C)
ベンガル地方は、常にコレラ(激しい水様性下痢)流行の中心地となっている。研究代表者はベンガル地方でコレラ患者から分離されたコレラ菌の全ゲノム解析を行う過程で、コレラの発症に必須な可動性遺伝因子VPI-1が、コレラ毒素遺伝子を有するプロファージCTXΦによって安定化される現象を発見した。CTXΦはコレラを発症することでコレラ菌とともに環境中に拡散するが、コレラの発症にはVPI-1が必須であることから、VPI-1の脱落を防ぐことにより継続的にコレラを引き起こしていると考えられる。そこで、CTXΦはどのようにしてVPI-1を安定化しているのか明らかにすることを目指す。