研究課題
基盤研究(C)
化膿性骨髄炎は整形外科領域において治療が難渋する疾患の一つである。その治療において感染・壊死組織のデブリードマンが最も重要であるが、術中に目視での正常組織と感染組織の判別は非常に困難であり、術後判明する培養結果によっては、しばしば追加手術が必要となる。ラマン分光法は様々な物質の特性を解析できる方法であるが、近年歯周病の早期発見や大腿骨頭壊死組織の解析などの医療分野への応用が期待されている。今回の計画は、これまで感染範囲を術中明確に同定する方法がなかった骨髄炎治療において、非侵襲的に術中に範囲を同定できうる新たな解析方法であり、独自性が高く、臨床応用の可能性も高い。