研究課題
基盤研究(C)
ヒトパピローマウィルス(HPVs)感染は、世界の約5%の癌を引き起こす重大な発癌リスク要因である。特に、HPVsがコードするE6、E7タンパク質は癌遺伝子として知られ、ヒト細胞内に存在する癌抑制遺伝子産物p53、pRBを不活性化することで、細胞の不死化を引き起こす。最も悪性化の高いHPV16のE6、E7遺伝子は選択的なRNA修飾によって、E6*Ⅰ、E6*Ⅱ、E6*Ⅲ、E6*Ⅳ、E6^E7などの多数のバリアントを形成するが、これらのバリアントの詳細な機能は不明なままである。そこで、本研究では悪性化を引き起こすE6バリアントの同定及び制御機構の解明を目的としている。