研究課題
基盤研究(C)
Saffoldウイルス(SAFV)は、小児の上気道炎や胃腸炎、手足口病等の原因となるウイルスであり、同科のエンテロウイルス等と類似の病原性を持つことが示唆されている。申請者らは、SAFV が硫酸化グリコサミノグリカンとインテグリンの2つの受容体を併用して感染することを明らかにした。これら受容体の組織分布やウイルス株による各受容体への親和性差異は、SAFV 病原性を決定する重要な要因のひとつであると考えられる。そこで本研究では、組織指向性への寄与が示唆されるカプシド蛋白VP3 の1残基変異と、自然免疫応答抑制への関与が示唆される非構造蛋白2A に着目し、SAFV 病原性のメカニズム解明を目指す。