研究課題
基盤研究(C)
エカルディ・グティエール症候群(AGS)は、I型インターフェロン(IFN)の過剰産生を伴う遺伝性自己炎症疾患である。慢性的な髄液リンパ球の増多及び白質変性、頭蓋内石灰化、水頭症などを伴った脳症を特徴とするが、これまで病態を再現するモデルが存在しなかった。一方、最近申請者は、AGS原因遺伝子の一つであるRNA編集酵素ADAR1遺伝子にW197A変異を挿入したマウスがAGS類似の白質脳症を示すことを見出した。そこで本研究では、本マウスを用いて、リンパ球、ミクログリア、神経細胞などの細胞間相互作用やIFNが如何にして病態を形成するのかを明らかにすることで、AGS病態の全容解明を目指す。