研究課題
基盤研究(C)
MHC-Iはウイルスや癌に対する免疫反応において重要な分子である。MHC-I主要転写制御因子NLRC5はMHC-Iを特異的に転写制御するが、その機構は不明である。NLRC5に結合する新規因子ZNF579は、これまでの研究から、NLRC5によるMHC-I特異的転写活性を決定する重要因子である可能性がある。本研究では、MHC-Iプロモーターに対するZNF579結合配列の同定とNLRC5活性との関係の解明に加え、Zfp579欠損乳癌モデルを用いて、腫瘍免疫における役割を明らかにする。本研究により、これまで未解明であった MHC-I特異的転写機構の解明とそれによる腫瘍免疫機構の解明が期待される。