研究課題
基盤研究(C)
がん関連線維芽細胞(Cancer-Associated Fibroblast: CAF)の多様性は、がん微小環境における重要な要素として注目され、数種類の亜群が同定されているものの、その系譜は十分に理解されていない。我々は、CAFの多様性の要因の一つに老化過程で異常をきたしたCAFの存在を見出し、がんの進展にこれらの細胞が与える影響を明らかにすることを目指している。本研究では、miR-146aの発現変動を指標に、老化ステータスの異なるCAFを特定し、CAFの活性化(腫瘍促進)に老化異常が関与しているか検証する。そして、これらを標的とした新たながん治療のアプローチの可能性を示す。