研究課題
基盤研究(C)
がん幹細胞はがんの悪性化や再発の根源と考えられ、「がん幹細胞性の制御メカニズムの解明」が重要と考えられている。がん抑制遺伝子であるTP53遺伝子の変異は大腸がんで2番目に多い変異で,大腸がんの悪性化進展を促進する。大腸がんにおけるTP53遺伝子の変異の中では,R175Hが最も高頻度に見出されるがその理由は不明である。そこで、TP53遺伝子に最も高頻度で生じる変異であるR175Hとそれ以外の変異による大腸がんのがん細胞性誘発の強度の違い,p53-R175H変異体による大腸がんのがん幹細胞性の誘発メカニズムの解明を目的とし,大腸がんのがん幹細胞性の転写制御メカニズムの解明を最終目標とする。