研究課題
基盤研究(C)
本研究では,申請者がプロテオミクス的手法で発見した,受容体型チロシンキナーゼIGF-1RのLAT1阻害による感受性化機構解明を目的とする.感受性化に関与する相互作用タンパク質同定のために,近接依存性ビオチン化法に用いられるminiTurbo酵素とIGF-1Rとの融合タンパク質を構築し,LAT1阻害存在下でのIGF-1刺激による応答差異に関与する相互作用タンパク質を近接依存性ビオチン化法で標識,濃縮し,プロテオミクス的手法で責任酵素を探索する.同定された相互作用候補はノックダウンや薬理学的遮断によってIGF-1R活性化への寄与を検証し,LAT1阻害薬存在下・非存在下での網羅的解析も行う.