研究課題
基盤研究(C)
抗がん剤や放射線によるがん治療は、がん細胞だけでなく正常細胞の染色体DNAにも損傷を誘導する。これらの染色体DNA損傷は、その修復エラーからゲノム変異や染色体構造異常の形成を誘導する。さらに、細胞増殖でのDNA複製ストレスも染色体異常を誘導することが知られている。このような遺伝情報の改変が二次がん含むがん発症に繋がると考えられている。本研究は、申請者が見出した、DNA損傷及びDNA複製ストレスに応答するINO80クロマチンリモデリング複合体構成因子APR8のリン酸化の生物意義と発がん機構との関連について細胞及び個体レベルで検討する。