研究課題
基盤研究(C)
我々はこれまでIL-33が腸内細菌叢の性差の制御に関与すること、女性の近位結腸で特にIL-33発現が高いことを見出した。そこでIL-33 が腸内細菌叢を介して大腸がんの病態的・病理的な性差の発生に関わる可能性を考え、その分子メカニズムを解明することを本研究の目的とした。そのために、IL-33が腸内細菌叢の性差を生じさせる分子機構、それが大腸がんの発生頻度・病態・病理における性差に及ぼす影響を解析し、関与の腸内細菌を特定する。本研究での知見は、女性に多い近位結腸悪性腫瘍の予防策に活用できる可能性がある。