研究課題
基盤研究(C)
肝内胆管癌は予後不良の悪性腫瘍で、新規治療法開発が求められている。その約1割にIDH1遺伝子変異が認められ、分子標的として注目されている。IDH1変異は一般にPARP阻害剤に対する感受性を高め治療標的となるが、IDH1変異肝内胆管癌では、PARP阻害剤が期待通りの効果を示さない。本研究者は化合物スクリーニングで、GSK3阻害剤がPARP阻害剤耐性を解除することを見出した。そこで本研究では、GSK3阻害剤のPARP阻害剤感受性回復の機序を明らかにし、GSK3阻害剤とPARP阻害剤の併用による新規治療法の有効性を、in vitroおよびin vivoの前臨床モデルで検証し、臨床応用を目指す。