研究課題
基盤研究(C)
アルツハイマー病(AD)において,細胞外に蓄積・凝集するアミロイド-β(Aβ)を病因と考える「アミロイド仮説」は強い理論的基盤を有しており,凝集Aβに対する抗体療法が承認され,仮説に基づいた根治療法の期待が高まっている.しかし,その効果は認知機能低下の遅延にとどまり,見逃されている病態が存在することが示唆されている.近年,小胞輸送障害を最初期病態とする交通渋滞仮説が提唱され,その創薬標的としての重要性が高まっている.本研究では,アミロイド仮説と交通渋滞仮説に関与する各病因因子Aβとその前駆体C99の共通配列,AβN末端配列を標的とし、細胞内・外の障害を改善できる多機能性創薬を開発を目指す.