研究課題
基盤研究(C)
変形性膝関節症(膝OA)は高血圧症との合併例が多く、またOA発症のリスク因子としても高血圧があげられているが、膝OAの病態と高血圧の直接的な因果関係については未だ明らかにされていない。これについて近年、関節軟骨の退行性変性に血圧調節機構であるレニン・アンジオテンシン(RA)系が関与することが指摘されている。一方で、膝OAでは滑膜組織の炎症や線維化が関節可動域制限や疼痛の直接的な原因となるが、RA系の影響については未だ明らかにされていない。そこで本研究では膝OAの滑膜組織線維化にRA系があたえる影響ならびに、RA系pathway阻害による線維化抑制作用を明らかにすることを目的とする。