研究課題
基盤研究(C)
アレキサンダー病 (AxD)は、アストロサイト特異的遺伝子GFAPの変異を原因とする稀少な難治性神経変性疾患である。AxDはアストロサイトの異常が基盤となる疾患であるが、その発症や重症化にはもう一つのグリア細胞「ミクログリア」が大きく関与している。本研究ではこのミクログリアを人工的に介入操作することでAxD治療戦略を開発する。AxDマウスのミクログリアは、Gi-GPCR型のP2Y12受容体を活性化させることでAxD病態を強力に抑制する。そこで人工的Gi-GPCRをミクログリアに発現させて操作する化学遺伝学手法(Gi-DREADD)を用いてAxD病態に介入し、その改善効果を検証する。