研究課題
基盤研究(C)
ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)関連脊髄症(HAM)は、HTLV-1感染細胞に起因した免疫異常による脊髄の慢性炎症性疾患である。我々は、HAM患者由来検体を用いた解析により、HTLV-1感染細胞におけるMAP3K8の発現亢進がHAMの炎症病態を引き起こし、これはHTLV-1プロウイルスが宿主DNAに挿入された部位の違いによって引き起こされているのではないかと考えた。そこで本研究では、HAM患者におけるHTLV-1プロウイルスの挿入部位とそのシグナル伝達経路への影響を解析し、HAM発症に関連するHTLV-1プロウイルス挿入の特徴を明らかにすることを目指す。