研究課題
基盤研究(C)
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)はジストロフィン遺伝子の変異によって発症する遺伝性筋疾患であるが、高頻度で不安症や自閉スペクトラム症など中枢神経症状を合併することが知られている。しかしながら、その神経メカニズムについては明らかでない。近年、脳-心臓間コミュニケーションが不安制御に関与する可能性が示唆された。本研究では、ジストロフィン欠損を起因とする脳-心臓間コミュニケーションの破綻が情動行動および自律神経活動異常を引き起こすという仮説を検証し、脳-心臓間コミュニケーションを介した恐怖・不安様行動制御におけるジストロフィン遺伝子の新たな役割を解明する。